トリビア

【電子ペーパーのトリビア Vol.2】電子ペーパーの残像について

今回取り上げるテーマは、電子ペーパー特有の表示に関するお話です。
 
■残像
電子ペーパーでは、それぞれプラスとマイナスに帯電した白と黒の顔料が入ったマイクロカプセルが敷き詰められています。
これらに電圧を加えることで白と黒の顔料が移動し、表示が切り替わります。
 

カプセルの中に白と黒の顔料(インク)が入っており、これにプラスとマイナスの電圧を加えると、白と黒のインクがそれぞれ動く仕組みになっています。

 
しかし、1度電圧をかけただけでは顔料が完全には移動しきれず、前の位置に残ってしまう現象が発生します。これを電子ペーパーの「残像」と呼んでいます。
 
特に、文字の書かれているところを黒いベタ塗りに変えるといった、白黒の差が大きい個所の輪郭部分で目立つ傾向があります。
 


 
■リフレッシュ 
この現象を回避するために、通常の標示更新とは別に、白の顔料と黒の顔料を一度すべて動かして表示をクリアにする動作をさせます。これを「リフレッシュ」と呼びます。
リフレッシュを行うと、瞬間的に白と黒が点滅するような動作が行われますが、その後書き換わった表示には、それ以前の表示の残像は見られず、ハッキリとした表示になります。
 


  
「EPS」では、スライドショーの中で、このリフレッシュを行うかどうかを設定できる機能を持っています。切り替わりの時に残像の目立たない画像の際にはリフレッシュをせず、数回の表示切り替えで残像が目立ちそうになるところでリフレッシュをかけるといった設定を行うことができます。
 


  
また、USBキーボードやテンキーを使用して手動でリフレッシュを行うこともできますので、状況に合わせたご利用方法が可能となっています。